北野日奈子の姿に「希望」を見て

 とても個人的な話をしたい。
 少しの紆余曲折を経て北野日奈子のことを推している、筆者自身の身の上と心中の話である。
 もしかしたら、読んで不快になってしまう人もいるかもしれないとも思う。誰に向けて書きたい文章なのかも、いつも以上にわからない。でも書かずにはいられなかった。
 なんの嘘偽りも誇張もなく、いまの僕は北野日奈子に支えられて生きているのだ。そのことをいま、書きたい。

 

なぜ僕は北野推しになったか

 北野日奈子のことは、乃木坂46を追いかけ始めた頃から結構好きだった。どちらかというと僕は、「きれいなお姉さん集団」としての乃木坂46の中心メンバーというよりは、そのイメージから少し外れるメンバーを好きになる傾向がある。推しメンとしては川村真洋を掲げていたが(→「ろってぃーのこと」)、僕にとって初めての乃木坂46のライブだった「Merry Xmas Show 2016~選抜単独公演~」のときに、当時の選抜メンバー19人のうちの誰かの推しタオルを買おうとして、選んだのが北野日奈子だった。
 テレビ番組のなかで、フライパンを曲げたり、漫画雑誌を破いたりしている元気印の「きいちゃん」が、単純にかわいくて好きだった。その頃は、それ以上でも以下でもなかった。あるいは以前にも書いた(→「アンダーライブ全国ツアー 九州シリーズによせて(1)」)ように、14thシングル期から少しずつ乃木坂46を知っていった僕にとって、北野日奈子はしばらくずっと選抜メンバーだった。何のけれんみもなく、彼女のことを目で追っていたにすぎなかった。

 

「アンダー」と九州シリーズ

 転機となったのは、2017年夏だろう。このブログを始めるきっかけともなった前稿「アンダーライブ全国ツアー 九州シリーズによせて」で書き続けてきたように、「アンダー」でのアンダーセンター選出、ライブでの異変と体調不良での欠席、やっと上がった九州シリーズのステージ、東京ドーム公演と休養入り、と、北野にとって厳しい時間が続いた。北野日奈子と中元日芽香のことを、特別な思いで追うようになったのがこの頃である。
 好きだから追いかけているのか、心配だから追いかけているのか、正直なところわからなかった。そんな時間のなかで、中元と川村が卒業して、宙ぶらりんになった僕は、北野のことを思うしかなかった。そしてサプライズで登場した乃木坂46時間TV、ステージに復帰した生駒里奈卒業コンサート。3期でいえば向井葉月のことを応援してもいるが、ひとりまた推しメンを決めるならば、北野日奈子しかない、と思うようになった。

 

自らが体調を崩して

 ここからきわめて個人的な話になる。そう思うようになって間もない2018年5月、僕は「体調不良」に陥った。ずっと前から予兆はあったし、自らの生活に鑑みても、いつかそうなってもおかしくないと思っていた部分もあった。その危惧はふとしたきっかけで現実のものとなってしまった。
 こんなことを書いてはいけないと思うし、考えてもいけないと思うが、僕の「体調不良」は、北野日奈子の「体調不良」と重なるものなのではないかと思っている。だめだとわかっていても、そう考えることをやめることができない。偶像としての「アイドル」に、自らの身の上を投影してしまっているだけなのかもしれない。それはどこまでも迷惑で失礼なことかもしれない。でも、ひとたび生まれた考えを拭い去ることができないのだ。
 「体調不良」に陥った僕は、1ヶ月間の通院期間を経ても改善がみられず、3ヶ月にわたって仕事を休むことになった。3ヶ月で戻ることができたら、きいちゃんよりは少しだけ短いのかな、なんて考えている自分もいた。

 

復職をした僕と、走り始めたきいちゃん

 3ヶ月を経てどうにか復職をして、3週間が経過した。完全によくなった、これでいける、と思うところまで体調をもっていっての復職だったが、思ったよりもダメだった。仕事をいくらか軽くしてもらっていることもあって、休職前と今とどちらが体調がいいかさえ、正直よくわからなくなってしまっている。とはいえあれ以上休んだところであれ以上の回復はなかったと思うから、きっと一度体調を崩して失われてしまったものは、もう戻ってこないのではないか。そんなふうに不安になる気持ちも強い。
 しかし、北野日奈子は少しずつ前進を続けている。神宮でのバースデーライブで完全な形でライブに復帰してセンターにも立ち、21stシングルでは歌唱メンバーにも復帰。真夏の全国ツアーも完走して、「乃木のの」や「乃木坂工事中」にも復帰、握手会にも参加するなど、確実な回復を見せている。それが僕にとって、ひとつの希望となっている。
 先日、10月1日付けのブログには、こんなことを書いていた。

全国ツアーを全公演無事に完走して
少しだけかもしれないけど
ちょっとずつできている自分を確認できた夏でした!

苦手なことが増えたけど
上手なことも増えて
22歳の私は引いたり足したり
そんな感じでできています!

 結局のところ、できることをひとつひとつ増やしながら回復していくしかないし、生きていくしかないのだ。
 しかしそれは、そうやって「生きていくことができる」ということでもある。

 僕はアイドルについては、おおむね楽しみつつ「応援してきた」つもりだった。趣味のひとつの範囲をこえて、こんなに支えられ、何かを教えられることがあるとは思わなかった。

 

そしてこれから

 先日行われたアンダーライブ全国ツアー北海道シリーズの千秋楽では、12月に東京で22ndアンダーメンバーによるアンダーライブが行われること、そしてそのセンターを北野日奈子が務めるということが発表された。選抜入りはかなわなかったものの、とても大きなグッドニュースである。
 ブログからうかがい知ることもできるように、体調面の不安もまだありはするのだろう。でも、不安はいつまでも不安として残り、それを打ち消すためには、日々のひとつひとつを重ねていくことしかないのだろう。体調不良に明確なはじまりがなかったように、回復にも明確な区切りはないのだと思う。
 これからも引き続き、北野日奈子の活躍を見守っていきたい。北野日奈子を希望の光として、いつまでもそのあとに続いていける自分でありたい。彼女のように、たとえそれが険しい道でも、一歩一歩前に進んでいきたい。

 大げさかもしれないが、これが今日の僕の本心だ。

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